佛乃座(ホトケノザ)


春になると、道端や畑のあぜにたくさん見られる
のがこの花です。名前が気になっていたのですが、
中国名では宝蓋(ほうがい)草というそうです。

宝蓋とは天蓋のことで、いわゆる仏さまの頭の上に
ある傘のことです。そのことを考えると、この花全体を
ひっくり返した様子が名づけられたのかもしれません。

日本名はまったく逆で、仏さまの座られるところ
と名づけられています。

写真のように近づいてみると、この花にはお浄土の
華やかさやつつましさを感じられ、上から見ると座に
見え、寝転がって見ると天蓋に見えることでしょう。

そのようなわたくしたちの分別も考えずに、ホトケノザ
はゆっくりと風にゆられて立っています。


※ちなみに春の七草のホトケノザは、この植物とは
  違うタビラコという草です。


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